Sep 07, 2010

つるつるのレーザー脱毛

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●「今後数年の『鉄拳』シリーズの展開は、自分でも楽しみ」(原田氏)

 2011年5月11日〜13日(現地時間)の3日間、中東の都市ドバイにて、バンダイナムコゲームスによるプライベートイベント“Level Up Dubai 2011”が開催された。イベントは、欧州を中心とした世界中のマスコミを招いて行われ、数多くの新作の発表が相次いだ。ここでは、その模様をリポートする。

 3D対戦格闘ゲームの雄、『鉄拳』シリーズの新たな展開として、初のフル3DCG長編アニメーションとして発表された『鉄拳 BLOOD VENGEANCE』。監督に、『鉄拳5』や『鉄拳6 BLOODLINE REBELLION』のオープニングムービーを手がけたデジタル・フロンティアの毛利陽一氏を起用し、脚本は『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』などでおなじみの佐藤大氏、ストーリーボードを樋口真嗣氏が担当するなど、そうそうたるクリエイターの参画がアニメファンには何ともうれしいところだが、“Level Up Dubai 2011”にて同作のプレゼンテーションが行われた。プレゼンに出席したのは、『鉄拳』プロジェクトディレクターの原田勝弘氏と、『鉄拳』シリーズのアートディレクターを務め、映画ではプロデューサーを担当する水島能成氏。プレスカンファレンスでも上映されたティザー映像が流されたあとは、たっぷりと時間をとって質疑応答に応じてくれた。ここではその模様をつぶさにお届けしよう。まずは、そのティザー映像からどうぞ!


――企画はいつくらいからスタートしたのですか?

水島 昨年の1月くらいから本格的に動き始めました。

――映画の作りかたはどのような形で進んでいるのですか? シナリオは佐藤さんの書かれたものを『鉄拳』のスタッフが監修している?

水島 佐藤大さんがプロットを作り、我々がそれを承認し、アイデアを膨らませて脚本を作っています。佐藤大さんがひとりで作ったというよりも、佐藤さんと我々『鉄拳』チームがいっしょになって脚本を作ったという意味合いのほうが強いです。

原田 やっぱり、私なんか映像のプロではなくて、ゲームを作るのが専門です。格闘ゲームはきっちりいちから100までディレクションをして作る自信はありますが、「映像を作れ」と言われたら、私は映像のプロではないので作れない。だったら、佐藤大さんのようなプロに自由にやってもらうのが重要だと思うんです。そのときに、我々がブレーキになってはいけないと思うんですね。『鉄拳』プロジェクトがブレーキになってしまうと、お互いにいいところをかき消しあってしまう可能性ある。いちばん最初の大きな打ち合わせ以外は、かなり自由にやってもらいました。

――設定資料を佐藤さんに渡して、あとは任せた?

水島 そもそも、佐藤大さんが『鉄拳』のファンでかなりやられていたんですね。さすがに最新作は触られていなかったようですが、『鉄拳』の世界観はかなり掴まれていたので、それほど大きくずれるということはなかったです。

原田 佐藤さんだけではなくて、ほかのスタッフもちょうと自分たちがゲームをやっていた若いころに『鉄拳』だとか『ソウルキャリバー』とかのCGムービーに影響を受けて、かなり思い入れがあったようで、その部分での情報としてはもっていらっしゃったので、そういう意味では価値観はもともと共有できていました。

水島 さきほどのプレゼンではすべての人を紹介することはできませんでしたが、そうそうたるメンバーが参加しています。絵コンテに関しても樋口さん以外にも、『DARKER THAN BLACK 青の契約者』などで知られる岡本天斎さんや、『亡念のザムド』の宮地昌幸さん、『劇場版 鋼の錬金術師』で絵コンテを書かれている増井壮一さん、『いばらの王 -King of Thorn- 』で監督を担当された片山一良さんなど、日本の監督クラスのそうそうたる人たちが絵コンテを担当しています。その人たちがいま30代〜40代で、日本で昔格闘ゲームがアツかったときに『鉄拳』に触れられていたのが大きかった。

――コラボはどのような形でスタートしたのですか?

水島 そもそも『鉄拳』は家庭用の第1作目からエンディングムービーを入れていたので、とくに家庭用を買われているお客さんからはかなり以前からCGアニメの要望があったんですね。とはいえ、『鉄拳』くらいのクオリティーの映像を90分を通して動かすということは、なかなか技術的にもきびしいくて、実現できなかったんです。で、ちょうど『鉄拳6』のシナリオキャンペーンモードのオープニングムービーが、映画のワンシーンを4分間切り抜いたような映像で、ユーザーの方にも評価していただけるようなクオリティーに仕上がったんですね。そのときに絵コンテを書いていただいたのが樋口真嗣さんでした。その制作があったので、90分の映像でもみなさんに喜んでいただけるような長編ができるのではないかという自信が持てました。
 今回、絵コンテを書いていただいている岡本天斎さんも、『鉄拳3』のシャオのエンディングムービーの監督をやっていただいていたりとか、以前から『鉄拳』のムービーを通してお付き合いのある人たちだったんです。
 佐藤大さんに関しては、制作を担当しているデジタル・フロンティアさんを通して知り合ったのですが、もともと佐藤さんが『鉄拳3』くらいまでシリーズのファンで、ものすごく意気投合したというか、大さんも『鉄拳』の世界観でおもしろい話を作ってみたいという、すごくモチベーションが高くて、それでコラボが実現しました。

原田 けっこうモチベーションは高くて、「こんなアイデアどうだろうか」と積極的に提案もしていただきました。反応も早かったですよね。

――時代設定的には、『鉄拳』シリーズのどこに位置づけられるものですか?

水島 基本的には『鉄拳』のエンディングにあるようなパラレルストーリーのひとつで、本編の軸とはちょっと違うのですが、想定しているのは『鉄拳5』と『6』のあいだくらいです。

原田 やっぱり『鉄拳』を知らないとわからないとか、『鉄拳』も相当マニアックな層だけが喜んでしまうようなものよりかは、佐藤さんが意識されたのは、『鉄拳』を知らなくても、全部の層がわくわくしながら見られるものを意識して作ってもらっているのは本作の特徴ですね。逆に僕が映画の監督を無理やりやったら、無理やり40数キャラ全部出そうとして、ハチャメチャなひどい映画ができたでしょうね(笑)。この世のものとも思えないような。

――何人くらいキャラはでるのですか?

原田 ないしょです(笑)。

水島 ティザーのキャラをカウントしてください(笑)。まあ、それ以上は出ます。

――主人公は誰に?

水島 いまの段階ではちょっと……。ストーリーに関わることは現段階ではお話しできないです。

――ムービーに“神谷真”という名前が出てきますが、彼の役割は?

原田 誰ですかね、あれは(笑)。

水島 ひとつ言えるのは、いままでの『鉄拳』シリーズには登場していないキャラクター。ストーリーということでは詳しいことは言えないのですが、お話の鍵を握る存在になります。いま言えるのはここまでです。

――できれば、ストーリーのヒントだけでも……。

水島 基本的には、ある謎があって、そのある謎を追っていくなかで、いろいろとアクションが巻き起こるサスペンスアクション映画になります。

――映画のストーリーを受けて、今後のゲームに影響を与えるということは?

原田 ゲームはゲームだと思うんです。『鉄拳』がどうして『鉄拳』ファンに人気があるかというと、いろいろな要素があって、そのうちのひとつがキャラクター設定であり、ストーリー。そのどれがいちばんかというと、ゲームはゲームの部分のところです。ストーリーからキャラを作るということは、僕らはあまりしていないんです。たとえば、今秋アーケードで稼働予定の『鉄拳TAG TOURNAMENT2』なんかも、ストーリーに関係なく昔のキャラを復活させていたりしますから。平八が若くなったりと、おもしろいこともしています。ゲームはストーリーの縛りは一切ないです。

――映画の公開時期にあわせて、映画のゲームを発売するといったことはありますか?

原田 具体的なプランがあるわけではないのですが、せっかくゲームから派生した作品だし、ゲーム会社としてやっているので、なんらかの仕掛けはしていきたいと思っています。いままでの映画のパッケージソフトでも「おもしろい仕掛けをしているな」とか「いい特典がついているな」というのがあるじゃないですか。そういった意味では、ゲームメーカーならではのおもしろいことを考えています。続報はE3まで待っていてください。

――では、今後の『鉄拳』シリーズのビジョンについて聞かせてください。

原田 まず、昨年カプコンの『ストリートファイターII』シリーズとのコラボを発表させていただきましたが、お互いの本編も盛り上がりつつ、コラボも盛り上がっています。さらに『鉄拳』シリーズの総決算とも言えるような『鉄拳TAG TOURNAMENT2』もあり、コミュニティーが盛り上がっているところに今回の『鉄拳 BLOOD VENGEANCE』の発表があった。じつは計画としてはいろいろなタイトルを含めて、2012年、2013年、2014年と考えていて、もしファンの方がシリーズのタイムラインを見たら、「わあお!」という計画にしてあるんです。今年だけではなく、来年、再来年と続いていくような計画をしているということだけは間違いなく言えます。問題は、僕を含めて『鉄拳』チームのスタッフが忙し過ぎることかな(笑)。
 正直、ここ2年くらいの計画を明らかにして、みんなで盛り上がりたいくらいです。自分でも楽しみにしていることがけっこうあります。今後の展開にご期待ください。


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