Mar 24, 2010
注文家具の一括見積もりは、インターネットを使用しようとする
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今年もビデオカメラの新モデルが各社より登場する時期となった。AVCHD形式でのフルハイビジョン(1920×1080ピクセル)撮影が標準的なものとなって久しく、各社それぞれにフルHD撮影以外の付加価値を備えたモデルを多く発表してきた。
【拡大写真や他のモデルの紹介写真】
まだ春商戦に向けた全モデルが登場したかは微妙ではあるが、それでも相当な数の製品が発表されている。詳細な実機レビューの前に、春モデルの傾向と各社製品の主立った特徴を確認しておこう。【渡邊宏,デジカメプラス】
●今春モデルの傾向(1)――レンズの広角化
「○倍ズームで遠くのお子さんの笑顔もクッキリ」――運動会や入学/卒業式など家族イベントを撮影する機会としての需要が高いビデオカメラにおいてズーム倍率、ひいては焦点距離の長さはアピールポイントの1つであることは今も変わらない。
しかし、今春モデルをみると、ソニー「HDR-CX560V」は26.3ミリから、パナソニック「HDC-TM90」は28ミリからなど、中級機では焦点距離を広角側に振ったモデルが増えている。広角側に振ることで望遠時の焦点距離が短くなっている(あるいは望遠倍率を落としている)モデルもあるが、これは望遠撮影をある程度スポイルすることになっても、イベント時だけではなく、自宅内など日常の風景も撮影したいという需要に応えた、あるいはそうした需要を喚起しようという意図の表れだろう。
興味深いのはこの広角化トレンドについて、メーカーおよび製品のキャラクター次第で対応がはっきり分かれていることだろう。春発表製品についていえばソニーとビクターは広角化に積極的だが、キヤノンはズーム倍率重視で広角化には消極的。パナソニックはモデルごとに対応を分けており、HDC-TM90/85は焦点距離29〜729ミリの21倍ズームと望遠にも強いが、「世界最軽量」をうたうエントリークラスの「HDC-TM25」は焦点距離42.9〜721ミリの16.8倍ズームと倍率重視の設定になっている。
広角か望遠かはどちらが正しいというものではないが、レンズの広角化はコンパクトデジタルカメラも通過した道であり、ビデオカメラが日常で常用する製品を指向する“脱イベントカメラ”化を進めるならば、今後も広角よりのレンズを搭載した製品は増えると予想される。
●今春モデルの傾向(2)――「見ていて楽しい映像」のアシスト
ビデオカメラの市場は年間約140万台でここ数年横ばいであり、その原因の1つとして、撮影した映像が撮りっぱなしで活用されていない「映像の死蔵化」を指摘する声もある。イベントの撮影に使われても映像は本体内に保存しっぱなしとは、ビデオカメラを購入した人の多くが経験していることではないかと思う。
写真に比べて映像は見るものの視覚と聴覚、そして時間を奪う。映像制作のプロが作るテレビ放送に見慣れた目からすればいくら写っているのが友人や家族であっても、素人の撮影した無編集の映像を見続けるのは結構苦痛なものである。そして映像は撮影したもののメモリカードやパソコンのHDDに死蔵され続けていく。
これまでビデオカメラは「キレイに撮る」に注力し続けており、簡易編集機能やGPS搭載などで「見せる」ことに力を注いだ製品もあったものの、大きなブレイクには至らなかった。しかし、今春には「見ていて楽しい映像」をアシストする機能の搭載をいくつかの製品が果たしている。
方法としては大きく分けて2つあり、1つはキヤノン「iVIS HF M43」などの「撮影シナリオ」機能といった、「撮影方法の提案」。撮影シナリオ機能は、「旅行」「キッズ」「学校行事」「スポーツ」「ブログ」など10の撮影シナリオがプリセットされており、画面の指示に従って撮影を続けていくだけで、ストーリー性のある映像を撮影できるように工夫されている。
もうひとつは編集の自動化。パナソニック「HDC-TM90」などは再生時に、自動的におすすめのシーンをカメラが自動的に抽出し、フェードイン/アウトなどの効果をはさみながら短編映像を作り出してくれる「おまかせムービースライドショー」を備えており、ソニー「HDR-CX560V」などは撮影時間や撮影場所などを元に「イベント」単位に映像を分類して閲覧できる「イベントブラウズ」によって大量の映像データをストレスなく閲覧できる。
まだ実機を長時間使い込む機会に恵まれていないため、これらのアシスト機能がどれだけ利用者に負担をかけずに「見ていて楽しい映像」を作り出してくれるかは未知数だが、新たな提案の1つとして注目したい。
●今春モデルの傾向(3)――3D対応モデルの増加
テレビの世界で2010年は「3D元年」とも言える年だった。全製品の対応とまでは行かず基本的に上位機種への搭載に留まってはいるものの、3D映像を家庭で楽しめる環境が徐々に整備されつつあることは間違いない。
映像の出口であるテレビの3D化が進み、放送やパッケージ、ゲームの対応も進む中で最も出遅れていたのがビデオカメラの世界だった。3D撮影が可能な可能なビデオカメラとしては昨年夏にパナソニックが「HDC-TM750/650」を投入していたきりだったが、今春はソニーとビクターも追従してきた。
ソニー「HDR-TD10」とビクター「GS-TD1」はいずれもレンズと撮像素子を2つ備えており、HDC-TM750/650とは異なり「フルハイビジョン3D」の撮影を行える。また、ビクター「GZ-HM990」は本体に2D-3D変換回路を搭載しており、疑似的とはいえるものの“自前の3D映像”を体験させてくれる。
ただ、3Dテレビは各社から登場しているものの普及はこれからという観測もあり、どれだけ3D対応ビデオカメラが市場に受け入れられるかはまだ未知数である。それに撮影した3D映像の補完や編集についても環境の整備はこれからだ。
いずれにしてもビデオカメラの主要プレーヤーから3D撮影機が登場したことは事実であり、注目すべきトレンドとして覚えておくべきだろう。
そのほかにも記録メディアの全面的なフラッシュメモリ化(現時点では今春モデルにHDDモデルはない)、裏面照射型センサーとタッチパネル液晶の採用増などといったトレンドもあるが、これらについては後日掲載していく予定である各製品のレビュー記事に筆を譲ろう。
●ソニー
今春、最もバラエティ豊かに製品を多く用意したメーカーといっていいだろう。2レンズ構成で3Dフルハイビジョン映像を撮影できる「HDR-TD10」、プロジェクターを搭載して撮影した映像をその場で投影できる「HDR-PJ40V」「HDR-PJ20」といったユニーク系から、ビューファインダーを搭載したマニュアル指向の「HDR-CX700V」と幅広く用意した。多くのモデルが1920×1080ピクセル/1080pのプログレッシブ記録に対応したほか、エントリークラス製品の「HDR-CX180」も含め、レンズの広角化が進行していることも注目点といえる。
撮像素子も新型を採用している。裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R”であることに変わりはないが、アスペクト比が4:3から16:9に変更され、イメージサークルを使い切ることが可能となり、広角レンズとの組み合わせで「HDR-CX700V」「HDR-CX560V」では35ミリ換算26.3ミリという広角撮影を可能にしている。
●キヤノン
新製品の「HF G10」「HF M43/41」では、撮像素子に同社業務用カメラ「XF105」などにも利用されている1/3型 総画素数237万画素センサー「HD CMOS PRO」の採用が目を引く。既存シリーズモデルに採用されているセンサーに比べると撮像素子数は減少したもののセンサーサイズは拡大しており、また、画素数をフルハイビジョンのピクセル数とほぼ同等としたことから垂直/水平解像度のバランスも向上しており、良好な画質が期待できる。
加えて、HF G10、HF M43/41はプロの監修した「旅行」「キッズ」「学校行事」「スポーツ」「ブログ」など10の撮影シナリオがプリセットされており、メリハリのある映像を手軽に撮影できるのもポイントだ。ただ、エントリークラスの「HF R11」は新型センサーや撮影シナリオの搭載は見送られている。
●パナソニック
昨年夏に3D対応モデル「HDC-TM750/650」を投入している同社は、さらに3D対応モデルを拡大してきた。HDC-TM750/650はMOSセンサーを3基搭載する3MOSシステム機だったが、今春のHDC-TM90/85は同じく3D撮影に対応するモデルながら、MOSセンサーを1基搭載する安価な1MOSシステム機であり、3D対応機を普及価格帯モデルにも用意することで裾野を拡大しようという意図が見える。ただ、TM750/650、TM90/85のいずれも3D撮影に際しては別途コンバージョンレンズを購入する必要があり、3D撮影もフルハイビジョン3Dではなく、横方向の解像度が半分になってしまう。
エントリークラスの「HDC-TM25」は24p/60p記録など上位モデルの特徴を備えないスタンダードなモデルだが、1080i撮影機としては「世界最軽量」(同社)となる約169グラムという軽量のほか、同梱バッテリで135分録画可能といった取り回しの良さが光る。
●ビクター
今春発表の製品の中では、2つのレンズでフルハイビジョン3D撮影可能な「GS-TD1」をはじめ、撮影した映像を3D映像に変換するコンバータを内蔵した「GZ-HM990」など3D関係の機能を強化したモデルが目を引く。ただ、2D撮影のみのスタンダードモデルの基本スペックに目をやっても裏面照射型センサーや、29.5ミリからと広角に強くF1.2からと明るい「GT」レンズなどのトレンドを抑えている。付加機能としてはBluetoothによるAndroid OS(2.1以上対応)搭載スマートフォンとの連係機能が興味深いところといえる。
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