May 25, 2009

癌の転移を抑制するタンパク質について

現代の日本社会では、がん死亡率の高い恐ろしい病気です。がんの治療法についての研究も盛んに行われています。たとえば、肺がんの中でも最も治療が難しいといわれている肺腺癌が、一方で、手術後の再発率が低いことが知られていました。実際にこのがん細胞は、癌の拡大や転移を抑制するタンパク質を同時に作り出していました。
もし、がんを患っている場合、手術などの治療を受けるのが一般的ですが、最近では免疫療法と呼ばれ、人間が本来持っている白血球を主体とした免疫力治癒力を強化してがん細胞を排除していく方法が再認識されています。がんは、がん細胞が、免疫力が強くなった時に増殖していくため、より強い免疫力を与えることができる免疫療法の基本です。
 第90回全国高校ラグビーフットボール大会が27日、東大阪市の近鉄花園ラグビー場で開幕します。大会を前に、御所実の竹田寛行監督(50)を訪ねました。人材確保も簡単ではない公立高を6回「花園」に導き、第88回大会では準優勝。既に名将の一人ですが、21年間の監督生活をお聞きして、その原点を知りました。
 竹田さんが前任の高校から御所工(当時)に赴任したのは89年。ラグビー部はあるのに、なぜか公式戦には出場していませんでした。監督になってすぐに理由が分かります。部員は3年生2人だけだったのです。
 部員をどう集めるか。当時、生活指導も担当していた竹田さんは、悪さをして謹慎処分を受けているような生徒に声をかけます。そこには「番長を張っているようなはみ出した生徒もいた」そうですが、彼らにラグビーの練習をさせ、興味を示した生徒を誘ったのです。
 集まったのは17人。とはいえ、どう考えても一筋縄でいくとは思えません。竹田さんも模索しますが、部員との関係を深めるためにしたことの一つが「全員の秘密を作ること」でした。練習後、他の生徒や先生が帰ったのをみはからって、部員らと教室に集まります。明かりが漏れないように窓には新聞紙を張り、各自持ち寄った材料で作った料理を食べながら、いろいろなことを話すのです。唯一、校長だけは知っていたそうですが、今では考えられないことです。
 また、部員が少し上達して「てんぐ」になりかけたころ、中学生との試合を組みます。県内では強豪だったとはいえ、中学生相手に10トライ取られて1トライしか取れないほどの大敗。元々負けず嫌いの部員たちの目の色が変わります。
 そして、最大の転機となったのが監督就任2年目の90年、練習試合中のスクラムで起きた不慮の事故で部員を亡くしたことでした。責任を感じた竹田さんは、学校を辞めて誘いのあった社会人チームに行くことを決めます。天理大ラグビー部出身の竹田さんは選手としての実力もあったのです。それを引き留めたのが、亡くなった部員の親を含めた保護者であり、何よりも部員たちでした。
 事故を受けてラグビー部は約半年間、部活動の自粛を余儀なくされるのですが、部員らは学校外で自主的に練習を続けていたのです。花園出場を目標に掲げていた竹田さんに対し、「先生はウソつきや」と言われたのはこたえたそうですが、竹田さんも「こいつらは真剣や。(学校を辞めて花園をあきらめたら)亡くなった部員も報われない」と考え、翻意します。
 自粛が解けて間もなく、それまで県内で圧倒的に強さを誇っていた天理との試合で互角の戦いをします。9対10で惜敗はするものの、花園が現実的な目標になり部は急速に力を付けます。
 天理を破って念願をかなえるのはその4年後ですが、竹田さんは最初の17人が「礎」になってくれたと感謝します。その中には、コーチとして現在のチームを支えるなど、その「DNA」は確実に受け継がれているように思います。
 「部員をリスペクト(尊重)することが大切。良い所を引き伸ばし、人生を作ってあげたい」。竹田さんに心がけていることを尋ねると即座に返ってきました。立派な教育論でもありますが、そこには口先だけではない人間力のようなものを感じたのです。もちろん、それを一番感じているのが部員たちなのでしょう。
 御所実は大会初日、明和県央(群馬)と対戦します。みなさんも応援よろしくお願いします。【奈良支局長・山内雅史(yamauchi‐m@mainichi.co.jp)】

12月19日朝刊

【関連記事】
全国高校ラグビー:慶応、久我山が同ブロックに
インサイド:花園から世界へ ラグビーの長期育成計画/3
全国高校ラグビー:組み合わせ抽選 1回戦、久我山VS北条 慶応も同ブロック
全国高校ラグビー:組み合わせ抽選 青森工・福田国康監督の話
63年目の初陣:全国高校ラグビー・花園つかんだ青森工/4 /青森


 27日開幕の第90回全国高校ラグビーフットボール大会(全国高体連、日本ラグビー協会、毎日新聞社など主催)に府代表で出場する伏見工の壮行会が18日、京都市伏見区の同校で行われた。選手約80人のほかOBや保護者らが集まり、高校ラグビーの聖地・近鉄花園ラグビー場(東大阪市)での健闘を誓い合った。
 3年ぶり18回目の花園出場となる伏見工は30日の2回戦で、日向(宮崎)−木本(三重)の勝者と対戦する。
 選手たちを前に道越隆夫校長は「2年間(全国出場を逃し)悔しい思いをし、努力の積み重ねが花開いた。創部50周年の節目に優勝できるよう頑張ろう」とあいさつ。山口良治総監督も「京都の皆さんに、熱き感動を見せてくれると信じている」と激励した。
 これに対し、高崎利明監督は「伏見工は全国へ行ってから強くなる。有言実行で優勝を成し遂げたい」。木崎翼主将は「京都代表の誇りを胸に、精いっぱい頑張りたい」と決意を述べた。【五十嵐和大】

12月19日朝刊

【関連記事】
全国高校ラグビー:慶応、久我山が同ブロックに
インサイド:花園から世界へ ラグビーの長期育成計画/3
全国高校ラグビー:組み合わせ抽選 青森工・福田国康監督の話
全国高校ラグビー:組み合わせ抽選 1回戦、久我山VS北条 慶応も同ブロック
63年目の初陣:全国高校ラグビー・花園つかんだ青森工/4 /青森


Posted at 15:08 in National | WriteBacks (0) | Edit
WriteBacks
TrackBack ping me at
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.