Mar 25, 2010

インターネットで海外旅行保険の手続き

今年は、航空券だけを旅行代理店で用意して、個人海外旅行をしてきました。海外旅行保険は毎回参加していくのですが、多くの選択肢から選ぶのは今回が初めてでした。もちろん、何かあるときにサポートして保存するのが一番ですが、インターネットで海外旅行保険の手続きが非常に簡単に行うことができた。元の提案の内容にいくつかの条件を加えて自分だけの海外旅行保険を手に入れた気分でした。
会員制リゾート会社といえば、一般的に、リゾート的な雰囲気がある地域でのみ展開されていないと思われるかもしれませんが、実際には様々なところに会社が存在しているようです。その中には、全国的に展開している会員制リゾート会社もあるようですので、規模を選択するか、地域から選択するなどでお悩みでしたらこのような点を考慮してもいいですね。
 iPad用電子書籍「元素図鑑」で世界の注目を集めたTouchPress(以下、タッチプレス)が、またしても魔法を見せてくれた。日本でも発売以来数週間にわたって有料アプリの10位以内の座を維持し続けた「マーカス・チャウンの太陽系 for iPad」は、アプリの内容や作りもさることながら、制作スタッフも超豪華だ。

【画像:太陽がバナナでできていたら?、ほか】

 翻訳はあの「ハヤブサ」が着陸した小惑星「イトカワ」の名前の元になった糸川英夫氏の甥である、糸川洋氏。全編を飾る神秘的な音楽は世界に誇るアイスランドの歌姫、ビョーク。そしてタイトルにも入っている本の著者は、親しみやすい科学書を日本でもたくさん出版しているマーカス・チャウン氏だ。

 ロックバンド「クイーン」のブライン・メイが「イカシてる」と絶賛した英国の天文系ジャーナリストの彼が、シャーロック・ホームズの活動拠点であるロンドンのベイカーストリートで書き上げたアプリケーションなのだ。

 今回、その著者であるマーカス・チャウン氏に、製作の背景や出版の未来、宇宙のこぼれ話などを聞いてみた(聞き手:林信行)。

●よくある名字だと思っていた

―― この本で私はなんといっても「まえがき」に感動してしまいました。まずはそこの話からうかがえますか?

チャウン 本当に驚く出来事でした。翻訳者のヒロシと、初めて一緒に仕事をしたのは12年前。「僕らは星のかけら」という本を出した時でした。原作の間違いを鋭く指摘してくれ、英語版の質の向上にも貢献してくれたうえに、非常に付き合いやすかったため親しみを感じていました。

 「マーカス・チャウンの太陽系」の日本語版を出すにあたって出版社から、誰か日本語の翻訳者を知っているかと聞かれて、私はまっさきにヒロシの名前をあげ、再び手を組むことにしました。

 その後、ヒロシからメールがあり、「小惑星イトカワが取り上げられていることに感動した」と書かれていました。なんと翻訳者の糸川洋というのは、小惑星イトカワの名前の由来になったロケット科学者、糸川英夫氏の甥だったのです。

 私は小惑星イトカワが日本のロケット科学者の名前に由来していたことは知っていましたが、きっと「糸川」というのは日本ではよくある名前なんだろうと思っていて、2つを頭の中でつないで考えていなかったのです。メールをもらった時は運命のようなものを感じました。

 ちなみに日本語版には「まえがき」が2つあります。1つはヒロシとの縁についての話ですが、その後、あの“3.11”があり、ヒロシから「震災を受けて何か追記することはないか」と提案を受けたのです。

 テレビで日本の震災や津波のニュースを見た私は大きなショックを受けました。また、ヒロシが震災の直後、電気が使えないために夫婦ともども電気の使えるホテルに避難し、アプリケーションの翻訳を続けてくれたことにも強く心を打たれました。

―― 「太陽系」でもう1つ驚いたのは、世界的に有名なアイスランドの歌姫、ビョークが音楽を手掛けていたことです。お知り合いなんですか?

チャウン このアプリケーションを制作したのは、大ヒットアプリの「元素図鑑」を作った米国のタッチプレスです。「元素図鑑」のアプリケーションが、わずか半年で25万本売れて評判になったこともあり、多くの人がタッチプレスと関わりたいと思い始めていました。そんな中にビョークもいて、タッチプレスにコンタクトをしてきたのです。

 アプリケーションで使われているのは8月にリリースされた最新アルバム、「バイオフィリア」(国内盤:9月末リリース予定)の音楽です。実はビョークも宇宙が大好きらしく、そんなことからも今回の人選はピッタリだったと思います。

 大勢のアーティストがアプリケーションを出そうとしたり、タッチプレスと仕事をしたいと思っていますが、彼女自身が非常にテクノロジーが好きで、タ積極的に声をかけてきたために今回の話が実現しました。驚くことに、このアプリケーションは彼女にとっても初めて関わったアプリケーションとなりました。

 彼女が提供してくれた音楽は非常にムードがあって私自身も大満足しています。何度も聞いているうちに、次第に神秘的な雰囲気に包まれてきますね。実際、「太陽系」は、この楽曲提供のおかげで、大勢の音楽ファンからも注目を集めるようになりました。

●太陽系にまつわる100の雑学ストーリー集

―― チャウンさんとタッチプレス、糸川洋氏とビョーク、何だか最強のチームのような気がしますが、ここでこのアプリケーションの内容についても触れられればと思います。普通の電子書籍とはどう違うのでしょう。

チャウン 「太陽系」が目指したのは百科事典ではなく、ストーリーを伝えることです。私や版元である英国の科学系出版社、Faber&Faber社(以下、ファーバー)の担当編集者が最も重視したのは、「そもそも、そこに人に伝えるべき面白いストーリーがあるかどうか」です。

 最初にこのアプリケーションの話をもらったときは、ひたすら図の説明文を書かされるんじゃないかと、おっかなびっくりでしたが、ファーバーはきちんと本の本質が分かっている出版社で、アプリケーションは、何よりもまず読みものとして楽しむことを重視して作られました。

 具体的には、「はやぶさ」の話や「プールに浮かぶ土星」の話といった100近くの面白い逸話をまず用意して、そこから、それをどのようにインタラクティブに可視化するかという方向でアプリケーションを構築しています。

―― 本当にいろいろと、雑学のようなものも含めて面白い話が多いですね。

チャウン 面白いといってもらえてうれしいです。ああ見えて、難しいことをいかに簡単に伝えるかにはかなり奮闘しているんです。

 例えば、本の中には「もし、太陽がバナナでできていたとしても何も変わらないという一節があります」(実際の記述は「10億×10億×10億トンのバナナを置いてもその物質は太陽と同じくらい高温になり、太陽のようになります」)。

 これは太陽が熱いのは、大量の物質が一カ所に集まり、中心部で引力によってぶつかり合っているためであって、どれだけの量の物質でできているかは重要だが、それがどんな物質かは関係ないということを紹介したものです。ちょっと読者をビックリさせようと、あえてバナナを例に挙げてみたのです。

 こうみえて、非常に親しみが持てる易しい問いかけをしておいて、それを通して非常に奥深い物事を語ろうとがんばっているんです(笑)。

―― チャウンさん自身のお気に入りのストーリーはどれですか?

チャウン うーん、悩みますね。私は人にまつわるちょっと変わった物語が好きなので、天王星(ウラヌス)の話ですかね。ウラヌスは、かつてジョージと呼ばれていたんです。この惑星を発見したドイツ人の音楽家、ウィリアム・ハーシャルは、当時イギリスに住む移民で、イギリスに永住するために英国王の名前をつけようとしたのです。これに猛反対したのがイギリス嫌いのフランスでした。結局、ドイツ人がウラヌスという名前をつける和解案を提案して、今の名前になったのです。

―― そうした面白い逸話に、ついつい触って遊びたくなるインタラクティブな図解がついていることもこのアプリケーションの魅力だと思います。このインタラクティブなアニメーションでお気に入りはありますか?

チャウン インタラクティブの点では、やはりなんといっても「太陽系儀」という画面が見ものです。開発を手掛けたタッチプレスの人たちがどんな魔法を使ったのか知りませんが、太陽系を自在に回転させたり、惑星にズームしたりといった操作が本当に心地よく、驚いています。もし、私が10才の時に、これを見ていたらビックリしてブっ飛んでいたでしょうね。

―― 画面下にある索引機能も非常に面白いアイディアですよね。これはチャウンさんの発案なんですか?

チャウン 画面下に表示されている太陽系の絵の上でロケットの形をしたスライダーを動かすと、物語を切り替えられる、という機能ですね。こうしたインタラクティブな機能は、開発スタッフ全員で話し合って決めたので、どこが誰の発案だったかはなかなか思い出せません(笑)。でも、残念ながら私の発案じゃないです。

 アプリケーションでは、これに加えて通常の索引も用意されていますし、先ほどの「太陽系儀」からも、惑星なり衛星をタップすることで物語を呼び出すことができます。面白いストーリーを発見するための仕掛けがいくつも用意されているんです。こうした工夫はたいていタッチプレスのスタッフによる発案です。

●書籍電子化でなく、アプリの書籍化

―― ところで、このアプリケーションはもともと紙の本があって、それが電子化されたのでしょうか?

チャウン 面白いことに、紙の本はこれから刷られることになっているのです。つまり、アプリケーションの書籍化ですね。多くの場合、電子書籍は、まず紙の原作があって、それを元に電子化していますよね。でも、この本はまったく逆なんです。まず、この電子書籍があって、それが元で今度、紙の本が出版されます。

―― それはかなり変わっていますね。

チャウン この本には英ファーバーと米国のタッチプレスという2つの版元があります。

 タッチプレスは先に述べたように「元素図鑑」で大成功した会社です。「元素図鑑」は、まず先に紙の本があって、それを電子化した電子書籍でしたが、紙の本と電子書籍の双方を販売すると相乗効果でどちらも売れることが分かったのです。iPad版の「元素図鑑」の評判を聞いたiPadを持っていない人々が紙の本も買ってくれたのです。

 それにならって「マーカス・チャウンの太陽系」も、アプリケーション版から1年ほど遅れて書籍化する計画になっています。

―― 英語版のアプリケーションはいつリリースされたのでしょうか?

チャウン 2010年12月です。

―― アプリケーションの開発にはどれくらい時間がかかったのですか?

チャウン 実は結構、早いのです。2010年の春ごろに、すでに出版された本を電子書籍化してみないか、という話が持ち上がりました。私はそれまで量子理論などを、科学に詳しくない一般の人でも分かるように解説した本を執筆していました。

 版元のファーバーは、とても歴史がある出版社で、ロンドンに残る最後の独立系出版社です。当然、電子書籍などといったものに詳しい人材はいません。そこで彼らはGoogleで検索して、有望そうな米国の会社を見つけました。それがタッチプレスだったのです。

 アプリケーションはタッチプレスとファーバーのお金で作ったのですが、私は最初はちゃんと資金を回収できるか不安でなりませんでした。しかし、いざ出してみるとアプリケーションは瞬く間に売れて、あっという間に回収できてしまいました。

 驚くのは、このアプリケーションはクリスマス直前のリリースだったため、ほとんど大したプロモーション活動をする準備もできなかったのですが、リリースするとすぐにいくつかのブログがこれを取り上げてくれて、あっという間に評判が広がっていきました。驚きました。素晴らしいことだと思います。

●投資を2週間と4日で回収!

―― ファーバーにとっても、大成功だったんですね。

チャウン 成功をどのように計るかは難しい問題ですが、これが紙の本だったら、おそらく書くのに1年かかって、そこから出版するまでにさらに1年近くかかり、売れ始めるまでにまた半年から1年と、本がある程度の成功にいたるまでには3年近い歳月がかかっていたでしょう。

 これに対してアプリケーション開発では、すべてが非常に短期間の間に実現しました。企画段階ではちょっと時間がかかりましたが、その後の執筆や編集はすべて3〜4カ月で済みました。その後はすぐに評判に火がついて爆発的に売れました。

 本には15万ドルの初期投資費用がかかっていますが、その費用をたった2週間と4日で回収しました。これは出版業界において空前の出来事だと思います。英国だけかもしれませんが、すでに本というものは儲からないものになってきてしまっています。お金を生み出している本はほんの一部で、それらの本がほかの本の出版物を支えている、というのが英国出版業界の現状です。

 これに対してこれまでファーバーが手掛けてきたアプリケーションは、すべて紙の本よりもはるかに大きな成功を収めてきています。成功しなかったアプリケーションはたった1本だけです。

 もしかしたらこうした成功は、そのアプリケーションの真新しさでウケているだけで、今後もずっと売れるわけではないかもしれません。ただ、約15ドルの「太陽系 for iPad」の英語版は、7月初旬、日本語版のリリース前の時点で、英国だけで5万ダウンロードあったそうです。これは英国で売られているほかの科学系の書籍と比べると、かなり売れた部類に入ります。

 25万ダウンロードの「元素図鑑」と比べると少なく見えますが、「元素図鑑」は発売からすでに1年経っており、しかも、このアプリケーションがリリースされたのは、まだiPad用アプリケーションがそれほどそろっていない時期でした。そう考えると「太陽系 for iPad」の成果もそれほど悪くはないのではないかと思います。

 私は「太陽系 for iPad」は商業的な成功だと信じていますが、このアプリケーションは批評家にも大きな成功とみなされ、すでに2つの賞を受賞しています。1つはデジタルイノベーション・オブ・ジ・イヤー賞、もう1つは英国出版業界を表彰するBooksellerによるbest app賞です。

 もちろん、ほかの出版社もこのアプリケーションの動向に大きな関心を払っています。例えばランダムハウスのような国際的に成功している出版社も、ファーバーのような弱小の独立系出版社が、こうした電子出版で業界をリードし始めたことに大きな衝撃を受けたようです(→中編に続く)。

【林信行,ITmedia】


【関連記事】
太陽系を指先で自由に操作できるマーカス・チャウンのiPadアプリ「太陽系」
「元素図鑑」作者インタビュー(前編):「元素図鑑」はハリー・ポッターの世界を目指してつくられた
「元素図鑑」作者インタビュー(後編):「Kindle」は何も新しくない、「iPad」ならではの表現を目指す
WriteBacks
TrackBack ping me at
Post a comment

writeback message: Ready to post a comment.